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まちづくりチョビット推進室
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第147回 ・伏見巨椋池~農のイベント・仕掛け人たち~

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まちづくり“チョビット”推進室<令和元年7月放送分>

中: 中村 光宏 氏(ひかり餅中村本舗 代表)
絹: 絹川 雅則 (公成建設株式会社)
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      右:中村氏(左:絹川)

 

絹: 皆様こんにちは。まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。
この番組は地元京都の建設屋の目から見た元気なまちづくりびとのご紹介や、その活動の最新のエピソードをお届けしております。いつものように番組のお相手は当まちづくりチョビット推進室 絹川がお送りいたします。
さて、本日ゲストのご紹介です。私よりもだいぶ年のお若い方で、中村光宏さんとおっしゃいます。ひかり餅中村本舗代表、御年44歳、二代目は六年生。中村光宏さんです。よろしくお願いいたします。
中: ひかり餅の中村です。よろしくお願いいたします。
絹: 最近出会ったところなんですよね。
中: そうですね。一週間ほど前ですかね(笑)。
絹: 思わず意気投合してしまいました。京都三条ラジオカフェという所で、コミュニティFMの番組を15年くらいやってますという話で、興味を持ってくださって、「出ます!」と言って頂けたので、今日は来ていただきました。
では今日の番組タイトルをまず申し上げます。「伏見巨椋池~農のイベント・仕掛け人たち~」と題してお送りいたします。
実は中村さん、でっかい農家なんですよね。
中: そうですね。伏見の巨椋池の方で4ヘクタールほど、米を栽培しています。
絹: フェイスブックページで覗き見る程度なんですけど、二代目さんである小学校六年生のぼっちゃんが、田植え機の運転席に座っている写真がでーんと(笑)。
中: ああ、去年の写真ですね。
絹: 五年生の時ですか。もうだいぶ役に立つようになってきたと書いてありましたが、4ヘクタールということは、100m×100mが4つあるわけでしょ?やっぱり近郊農家としては大農家ですよね。
先日お聞きしたところによると、お父さんが早くにお亡くなりになって、でも小さい時からお父さんが農業をされているのを見ておられたということでしたよね。
中: そうですね。やっぱり親父の影響が大きいですねえ。
絹: 元々アメリカンフットボールの出身で、ええガタイをされています。皆さん、田んぼラグビーって、お聞きになったことがないですか?伏見でこの6月に第2回を開催されたようです。
伏見で4ヘクタールもお米を作っている、この兄さんがどう面白いのか、まず切り口は田んぼラグビーから行きましょか。
中: 行きましょ!
 

■エピソード1 田んぼラグビー巨椋池編、そもそも

●宮本ファームさんと田んぼラグビーと
絹: なんでこんなん、手伝うようになったんですか?
中: 伏見向島地区の宮本さん(通称、宮本ファームさん)という、僕より3つ上で、京都伏見工業高校ラグビー部出身の方がおられます。
絹: あの有名な伏工ラグビー部ですね?
中: そうです。あの山口先生に鍛えられた年代の方なんですけど、その方が筆頭に田んぼラグビーをやっておられます。向島の田んぼラグビーが始まったのは、去年からで、今年は二回目なんですけど、全国的には福知山や群馬県など、色んな所で開催され始めたというところです。
絹: さっきちらっとインターネットで予習していたら、田んぼラグビーはそもそも2015年に福知山で発祥と書いてありますね。
中: そんなもんですかね。まだ新しいんです。
宮本ファームさんでは、その田んぼラグビーに参加された方に、田んぼラグビーをやった田んぼで作った米の稲刈りをしてもらうといったイベントをやっておられます。
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●餅つきイベントやってます!

絹: その田んぼラグビーのグラウンドになったのは、ひょっとして中村さんとこの田んぼですか?
中: いや、違います。宮本ファームさんの田んぼです。参加された方に稲刈りをしてもらって、また盛り上がるイベントして餅つきをやったりしているんですが、その部分でうちが手伝っているんです。
絹: 中村さんはお餅つきとか、お餅製造とか得意技ですものね。
中: そうなんです。杵と臼で種智院大学の構内を使わせて頂いて、餅つきをやっています。また、今年は餅つきイベントが二回あるんですよ。10月20日と11月2日にあるんです。
絹: ここに手元資料として「伏見ひかり餅直伝、お餅体験 experience mochi pounding」これ、外国人向けに英語も入っています。「京都伏見で見つける体験型観光」と。巨椋池の近所に種智院大学があるんですが、空海上人が開かれた綜芸種智院の流れをくむ種智院大学、大学になったのは1949年ですが、非常に古い歴史のあるところで、お餅つきイベントをされるということで、すごいですね。
中: 大変好評で、一気に盛り上がりますね。
絹: 餅つきは、なんか日本人の血が騒ぎますものね。
中: 騒ぎますねえ。これは僕の天職ですね。
絹: リスナーの皆さんも、例えば町内会のイベントなどでやっておられるのではないでしょうか。私はご存知のように建設屋ですから、保育園の理事長さんとか、お客様にたくさんおられるんですが、結構保育園でも子どもさんたちを集めて、お正月にお餅をみんなでついてというイベントをやっておられます。そうしたら近所の人も集まって来られるし、お子さんもお母さんも来られて、すっごい良い雰囲気ですよね。そこでひかり餅本舗の中村さんとこは、自分とこのその4ヘクタールで作った、最高級品種羽二重米でお餅を作るんですね。
中: 作ります。3年前、実際にイスラエルの観光客40人が観光バスで来られて、大盛況でした。
 

●餅つきの始まり

絹: 中村さんとこに来たら、30~40人受け入れられるキャパシティがあるんですね。なかなかのもんですね。
中: 受け入れられます!フェイスブックホームページに載せて、募集するんですけど、大人1人2000円で、子ども1000円で参加できるイベントを毎月やっています。うちが餅つきをやり始めた当時は、餅つきを実際にやっているところを見せて、お客さんに喜んでもらって、僕の名前を売っていくというところが餅つきの始まりだったので、これはずっと続けようと思っていますね。
絹: うちもおじいちゃんおばあちゃんが元気な時はやっていたようです。本家には臼も杵も残っていて、会社では社宅や寮では餅をついていた形跡があります。もち米を蒸して、こねこねするやつがあるじゃないですか。あれも下手でもなんとかできるし、合いの手を入れる臼とりも、手を叩かれんように、おっかなびっくりへっぴり腰で(笑)、それがまた楽しいですよね。
中: もう、餅を触っているだけでテンションが上がるというか、非日常的な体験ができるというか、なかなかね、できないですから。
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●ひかり餅のこだわり そして展開

絹: 本職のお餅製造については、年末のピークにものすごい数を作るそうですね。
中: 30日、31日は、二日続けて1万個以上ついていますね。
絹: リスナーの皆さん、想像できますか?一万個以上の丸餅ですか、それも長いこと機械を動かすから、ピッカピカになるとか。
中: ピッカピカになるんです。美味しい餅を作るのに、つく回数が大事で、よく蒸して、よくついて、すぐ切るという3つの工程を守ってやっています。
絹: 中村光宏さんが面白いのは、ビジネスとして、企業家としても、色んな所へ、例えば海外へ出ていかれる。船便で杵から臼から蒸し器からもち米まで送り込んで、あれはハワイ?
中: ハワイへまず行ったんです。ハワイの商談会があって、そこを通過してアメリカ本土に行けたんですけど、ロサンゼルスに行ってきましたね。
 

■エピソード2 まちを元気にしたい~伏見の仲間たちと共に

●第六次産業というもの
絹: 「やっぱり農は大事やで」と言って、近郊農家で守ってくれている44歳の若いお兄さんが、餅つきのイベントで海外まで販路を広げつつある。それだけじゃなくて、農のイベントを中心に色んな事を伏見で、伏見が元気になるようなことを仕掛けておられる。
中村さんの兄貴分の伏工OB宮本ファームの宮本さん、この人も50前ですよね。
中: 50前です。元気な農業のおっさんですねえ。
絹: そもそも私と知り合ったのも、そしてこのラジオカフェに「行くよ!」と言って頂いたのも、「農業の事についてラジオでしゃべりたいねん」という言葉に「え!」と思ったわけです。田んぼづくりだとか、特に京都での近郊農業について、何か若い人にメッセージとかあります?
中: 僕はひときわ異例なことをやって来たんですけど、自分のカラーを大事にして、個性を大事にして、自分のやり方を暗中模索のなか、試行錯誤して、やってきたこの17年間、餅をやりだしたのが28歳の時で、今年18年目になるんですけど、今から思えばやっぱり30代というのは暗中模索の中で、これでよかったのかなと。不安ばかりで、自分がやっていることが正解なのかどうなのかわからないまま突き進んできました。それが40を過ぎると、確信めいたものが出てくるんですね。「よっしゃ、これで極めていこう」と。お餅というビジネスを大きくしていく。大きくなるためには、農家の僕が製造から販売まですると。この1つのレールを敷いた上で、あとは自分でピーアールしていくという…。
絹: 誰かが教えてくれはったけど、第一次産業とか第二次産業とか第三次産業とかっていう言い方を、昔社会科で習ったじゃないですか。中村光宏さんがやっているのは、それで言うと、第六次産業とか言うらしいですね。最近新しい分類で、食材の生産から売るのまで全部やると。
中: これからは生産から販売までやっている農家が残るという時代ですよね。今までは農産物を作っているだけで、よかったはよかったんですけど、これからは自分で販売していくというところに力を入れていかないと、やっぱり残れないんじゃないかと思います。
 

●「カレーなるイベント」って?

絹: その中村光宏さんに私が魅力を感じたのは、伏見の納屋町商店街と竜馬通商店街、よく注目される商店街2つにも、どうやら深く浸透されているらしい。その象徴的な切り口、キーワードが、「夏至カレーなるイベント」というもので、納屋町商店街でこの間の6月21日に第三回が開催されたということですけど、これにも参画されていたんですよね。
中: はい。出店者の中でうちが「ひかり餅」として、餅にカレーをかけて食べてもらうということをさせていただいて、隣に先ほど出てきました宮本ファームさんが出ていましたね。
絹: 短い動画でしたけど、インターネット上にアップされているのを見ていたんですけど、長い餅網の上で、本当に美味しそうにお餅が焦げて焼けているのをひっくり返しているのが、ご本人さんかどうかわかりませんけど、その隣にはでっかい鍋で、小豆が煮えているような鍋があったりとか。いつのイベントですかね。それを商店街で丁寧になさっているんですよね。
中: そうですね。すごいイベントで、「カレーなるイベント」というのは去年から始まりまして、藤崎さんという方が納屋町商店街の理事長と相談して、「こういうイベントをやろか」と立案されたんです。当初はどれだけのお客様が来ていただけるのか不安の中、開催されて、成功に終わったわけです。それで二回目、三回目と続きまして、現在に至っているという感じですね。カレーにちなんだ料理しか出せないので、はい。
絹: それはその商店街にカレーにちなんだお料理をお出しになるお店がずらりと並んだわけですか。いくつぐらいですか?
中: 20店舗じゃなかったかな。
絹: そしてクラフトビール祭みたいな感じで、食券を最初に買ってという感じですか。
中: 食券ではなく、現金でしたけど、うちは。それはもう、たくさん来られましたね。やっぱりカレーが好きな人、いっぱいいはりますね(笑)。
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●藤崎さんと京都市未来まちづくり100人委員会

絹: 私も好きです。ヘビーなリスナーの方でしたら、ひょっとしたら覚えておられるかもしれませんが、本日のゲストの中村光宏さんが紹介して下さった藤崎さん、藤崎壮滋さんは何年か前にこのスタジオに入って下さった、私と共通の友人なんです。藤崎壮滋さんは納屋町商店街と竜馬商店街共にコンサルタントとしてお入りになっていたり、寺田屋浜という寺田屋さんのお向かいに「ぴあぴあ」というスペースを運営していらっしゃいます。あれは何と表現したらいいでしょう。お店?コミュニティスペース?
中: 今、時間貸しの場所を貸しておられるようになっていますけど、そこでも一回、餅を販売したことがありました。
絹: 五平餅を焼いておられる姿がありましたね。この間行ったら、ギターなど色んな楽器まで並べてありました。
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中: ライブもやっておられるようですね。藤崎さんがギターをやっておられるので、何かそういう演奏会みたいなのを、夜にやっておられるようです。
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絹: ライブイベント。それからビールサーバーもありましたね。藤崎壮滋さんは中村光宏さんと同い年なんですけど、私とは「京都市未来まちづくり100人委員会」というところの三期で一緒でした。公募で集まったり、自分で手を挙げて集まっていた、京都市をなんとか元気にするための「自分ならこうする」という腹に一物を持った委員さんが100人以上集まっていた会なんですけど、そこで机を並べていたんです。100人委員会に集まって来るような方はご卒業されても、放っておいても何かやっているという、その代表的な人物です。
ことほどさように伏見エリアにも今日ご紹介した、伏見巨椋池の農のイベント仕掛け人たちというような人たちの他にも、どうやら聞いてみると、調べてみると、いっぱい元気な方がおられるようです。中村光宏さんのお知り合いにはまだまだ面白い人がおられますね。
中: そうですね、いっぱいいます。
 

●「子育てホッとスペースぱおぱお」のこと

絹: 例えばお手元の資料にある「ぱおぱお」なんかどうです?
中: 「ぱおぱお」の主催者である中川真由美さんは、うちの息子と中川さんとこのお嬢ちゃんとが同じ保育園で、うちの嫁さんと中川さんがお友達で、中川さんの御主人は「リラブ」という建設業のお仕事をされています。
絹: どうやら設計事務所と施工もされるので、我々の世界で言うアーキテクトビルダーという、設計士にして大工さん的な事もやっちゃうよという人みたいですね。
中: そうですね、その方が伏見区役所の西側の小さい建物を、町家風に改造して中身をきれいにして、「ぱおぱお」としてオープンされました。そちらの方で色々イベントを開催されています。今月の26日にぱおぱお夏祭りが開催されます。朝の10時から5時まで。
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絹: 「小さな京都の町家で楽しい夏祭り お子様向けのワークショップも」とありますね。
中: で、うちがここで餅を売ります。宮本ファームさんも野菜と米粉カレー等を販売するということです。
絹: 「米と野菜の食工房 宮本ファーム」、これが伏工OBの宮本さんなんですね。向島の農家の方。
中: そうです。あまりこういう加工品を扱う農家というのは、それまでいらっしゃらなかったんですが、うちが餅をやってから色々出てきてくれて、米粉を加工するだとか、うち以外で餅を作っておられる方など、だんだん増えてきて…。
絹: 近郊農家に、向島の農の仕掛け人たちの間に、六次産業化が芽生えてきたんですね。
中: はい。
絹: そしてここは「子育てホッとスペースぱおぱお」とついていますから、子育て中のママが、お子さん連れで集まって来る場所なんですね。
中: そうですね。若いお母さん方が子どもを連れて、ベビーカーを押して来きては、楽しんで帰ってもらうという…。
絹: 中村さんにしても、宮本さんにしても、安心やもんね。顔が見える人が作ったはるんやから。
中: はい。というところで、うちはしょっちゅう出させて頂いて、販売させてもらってます。本当に「ぱおぱお」さんのおかげですね。
絹: たぶんこの電波は伏見エリアでも十分聞いて頂けていると思いますので、ご近所さんで、もし興味を持たれた方は、伏見区役所のそばの「子育てホッとスペースぱおぱお」というのを、頭の片隅に残して頂けるとうれしいです。ぱおぱお夏祭りは、2019年7月26日金曜日、10時から17時までされています。何か近所が元気になるといいものですし、あるいはこういうスペースがあるから、子育て中のママでおじいちゃんおばあちゃんは遠くにいるという人は、誰か一緒にお話したり、ほっとできる場所があるといいですよね。
うちでも産休・育休に入っている女性の社員さんなんかにもこういう情報を伝えたいです。
中: はい。是非!
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●中村さんのラジオ発信、あるかもしれません!

絹: リスナーの皆さんいかがでしたか?すごい魅力的な人物であります、近郊農家でかなりでかい所、4ヘクタールも耕して、お米を作っている人物、中村光宏さん。ただの農家からどうやらはみ出して、30代を悩みながら、今、44歳半ばまできておられます。でも彼の周りには人が集まっておられるようです。それだけじゃなくて、注目をして、何か特に伏見を元気にしようぜとおっしゃっています。それどころか今日、私がゲストとしてお招きしたように、自分もここのラジオで農の今後について語りたいという熱い気持ちをお持ちになっています。当まちづくりチョビット推進室もそうですけど、おそらくは近い将来、中村光宏さん自身がおつくりになる番組が生まれてくる可能性が非常に高いので、もしよければ「ひかり餅 中村本舗」中村さんがやるラジオ発信というのも注目して、検索していただけたらと思います。最後、中村さん、一言ないですか?
中: はい。これから伏見巨椋池をもっともっと活性化して、もっといい特産物を、農産物を生み出していきたいなと思います。
絹: はい、ありがとうございました。熱い兄さんでした。
この番組は心を建てる公成建設の協力と京都府地域力再生プロジェクトの応援でお送りいたしました。中村さん、ありがとう!
中: はい。ありがとうございました。
投稿日:2019/07/22
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